フェアー事件
フェアー事件
フェアー。英語でかくと、Fair。
それにはいろいろ意味がある。
イギリスでの意味は、移動式遊園地のことである。
とある日。
朝から勤務をしていたココはお疲れモード。
ルームメイトの子とは、めったに同じ時間帯には働かないんだけど、
この日はたまたま一緒に働いてた。
その子とはあまり仲良くなかった。
その子は一人が大好きな子で、うちはもっと仲良くしたかったけど、
ココがあんまりうるさく、おしゃべりだから、たぶん、嫌がってたんだろうなあ。
もうこの頃には疎遠になってた。
入居者に薬をくばり始めると、もう、勤務時間の終りにさしかかる。
手伝いをしてたら、ナースに言われた。
「もういいから、フェアーにいったら。とってもおもしろいわよ。ミッキーと行けば」っていう(ミッキーとはルームメイトの名前)
二人とも、仲良くないもんだから、「もっと働きたいからいい」っていいまくったけど、ナースにまるめこまれて、
うまれてはじめて、フェアーというものに行ってみた。
施設からあるいて30分のとこにある、町のバス停の横にただっぴろい芝生の広場があったんだけど、そこはもう、遊園地になってた。
たっくさんの出店。日本で言うおばけ屋敷みたいなものに、子供用の遊び道具。
なんていうのかな?バイキングみたいな、たてゆれじゃなく、よこゆれみたいで、ぐるぐるまわるもの。
いつの間にできたんだ?っていうぐらいたっくさんの乗り物ができてた。
ミッキーと私はどうする?どうする?って感じでうろうろしてた。
「ああいう乗り物すき?」「いや」
「こわいよね」「安全じゃなさそう」
って会話で、終了。
結局、ぶらぶらしたけど、何も買わず、何も乗らず、一周まわって終りでした(笑)
移動式遊園地ってほどこわいものってないなあ。
ちゃんと組み立ててるんだろうかって思ってしまいました。
その後、フェアーが盛んな時期。夏になった。
ニュースで移動式遊園地の乗り物から人がほおりなげだされ、少女が亡くなったって・・
こわいこわい・・・